⼀般的な泥棒は、取り調べをすると分かりますが、実は空振りが多いのです。
意外に思われるかもしれませんが、侵入したけれど盗るものがなにもなかった、ということが多いのです。
「泥棒は、家を外から⾒ただけで、お⾦があるかどうかわかる」。
”防犯の専⾨家”といわれる⼈がよく⾔うことです。
そんなことはありません。
泥棒は超能⼒者ではありません。入ってみなければ獲物があるかどうかわからないのです。
つまり、ローリターンの仕事なのです。
ローリターンには、ローリスクしか背負えません。
ということは・・・、
ちょっとした対策を的確に⾏うことで、泥棒被害の確率を減らすことできるといえます。
防犯対策はお⾦がかかるというのは間違いで、この発想に基づく防犯対策をすることで、新築建物価格の2%前後の⽀出で、現時点ではほぼ完璧な対策が取れます。
「現時点では」という⾔い⽅をするのは、いまの住居のほとんどは防犯対策が取られていないからです。
泥棒はわざわざ対策のとられた物件にチャレンジしません。全く対策のとられていない物件が「現時点では」⼭のようにあるからです。
今後、⽇本のほとんどの物件がある程度の対策でも実施済みになれば、その時点で「更にしっかりした対策」をとればいいのです。
一般社団法人 全国防犯啓蒙推進機構 理事長 折元洋巳